■協会のご案内

 私達は、普通に話すことはできても、相手の言葉を正確に受けとめることが困難です。耳の障害は、外見からはわからないため、その苦しみや悩みが理解されない事が多く、「聴こえない」「聴こえにくい」ための苦痛から逃れるために、社会とのかかわりを避け、孤独感に苦しみ続けたりする事例が多くみられます。孤独に悩む聴覚障害者の仲間が一人もいないようにしよう、と同障の皆さんに広く呼びかけています。
 また、障害を克服され社会の第一線で活躍されておられる方なども、私達の住みよい社会を目指す福祉の向上にお力添え下さい。

 なお、広島市からの委託により、次の通り難聴者相談事業を実施しております。ご遠慮なくおいで下さい。


広島市中途失聴・難聴者協会

広島市東区光町二丁目1−5
広島市心身障害者福祉センター
電話(082)263−4698(FAX共用)

 《中途失聴者難聴者相談》

          毎月第2日曜日 13:00〜15:00 於:事務所(東区光町)

 当協会員で、広島市より「身体障害者相談員」として委属された相談員が、要約筆記通訳者と共にお待ちしております。当日以外の日時をご希望の場合は、ご遠慮なく下記へお問い合わせ下さい。
※事務所には常駐者がいませんので、電話が通じないこともあります。FAXは常時可。

■あらまし

 健康で何ら不自由なく過ごしていた人が、病気・薬害・事故などで、ある日突然、あるいは徐々に聴覚に障害をおこすこととは、このうえない打撃であり、大きな悩みを味わうことになります。そして周囲の会話や耳から入る情報、娯楽から取り残されて孤立したときの苦しみ、みじめさは、それを経験した人でないととても想像できるものではありません。幸いにその障害が軽度でおさまって社会復帰された方もありましょうし、ほとんど聞こえなくなって絶望的な苦しみを味わいながらも、立ち直られた方もあるかと思います。
 難聴者協会は、軽重を問わず、こうした人達が手をとりあって、あくまで明るく生きようと願い、また同障者と話し合ってみたいという素朴な感情から県内の有志が集まって親睦団体として発足しました。その後、福祉活動の要請が強まってきて、昭和43年5月、協会組織(広島県難聴者協会)に改められました。
 その後、広島市の政令指定都市への移行に伴い、昭和55年7月、広島県難聴者協会会員のうち広島市内に居住する人たちで広島市難聴者協会を設立して、県協会から分離独立しました。
 広島市難聴者協会は、広島市内における唯一の中途失聴者・難聴者団体として活発に活動を続けております。

■活 動

 当協会は、中途失聴者・難聴者で構成された福祉団体です。親睦(レクリェーション)や例会の行事を通じて会員同士の親睦を深めながら、社会一般へ積極的に実情を訴え理解の促進に努めています。さらに、会報「難聴通信」・「事務局だより」を毎月交互に発行して情報の交換を行い、青年部や婦人部・高年部も活発に活動しています。また、福祉や医療などの問題にも取り組み、対市交渉などを通じて行政の配慮を求めております。
 このような地道な運動がみのって、行政側の理解も深まり、厚生省の定める「身体障害者社会参加促進事業」の実施の委託を受けて、要約筆記者養成講座をはじめ、各種講座や講演会、青年研修会や要約筆記研究会を実施し、資質の向上と自立更生への努力を続けています。
 私達の全国組織としては、「社団法人 全日本難聴者・中途失聴者団体連合会(略称:全難聴)」があり、全国の同障者との交流をもち、私達の輪は次第に大きく広がっています。また、当協会は、「社団法人 広島市身体障害者福祉団体連合会(略称:市身連)」に加盟して他の障害者団体との連携を深め、各種の身体障害者福祉大会等にも積極的に参加しています。

「要約筆記」について

 前項でも述べましたが、「要約筆記」通訳は、私達の社会参加に欠かせない大切な活動です。「要約」ということばは、必ずしも適切ではありませんが、通常の話しことばを全て筆記することは困難ですので、要約したり、略字、略号などを活用してより多くの内容を文字化する方法です。
 広島市では、「広島市要約筆記サークル”おりづる”」が昭和58年に設立され、難聴者協会と両輪になって活動しております。会議、講演などではOHPでスクリーンに映し、発言内容の筆記伝達がはかられます。
 また、病院での診察、PTAの会合、冠婚葬祭などで、”独りでは困る”ケースに対応して、個人への「要約筆記者派遣事業」も実施されています。(派遣希望の方は、居住区の福祉事務所に申し込んで下さい)

スローガン

 ・中途失聴者・難聴者の社会参加を促進しよう。
 ・孤独に悩む中途失聴者・難聴者をなくそう。
 ・耳のシンボルマークを広めよう。
 ・公共の場での聞こえの保障を!
 ・テレビ・映画に字幕を!

聴覚障害者のみなさん  若い方も、中高年の方も・・・

 一人ひとりの力を結集してより大きな力とし、私達をとりまく諸問題の解決を進めていきましょう。最近は、かなりの成果もあがっています。しかし、まだまだ多くの課題があり、これらの解決のためには多くの方々の力強い後押しが必要です。
 同障者同士で、気がねなく、補聴器や筆談で、楽しい語らいの場を持ちましょう。どうぞ、積極的な入会をお待ちいたしております。



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